Zenmuse P1　各種機能のご紹介

DJI Zenmuse P1とは

・45MPフルサイズセンサーカメラ
・最小撮影間隔 0.7秒
・スマートオブリーク機能
・低ノイズ撮影

カメラ単体でも相当高性能ですが、システムをシンクロさせてよりデータ精度を高めてくれる機能、「TimeSync 2.0」を搭載し、パッケージとしての強みを最大限に発揮してくれる仕様となっています。

スペックだけ見てもそのポテンシャルの高さを感じますね！

 

各種機能について

専用ケースから取り出してMatrice 300 RTKに装着します。
Zenmuse H20やL1など他の機器と共通の取り付け方です。保護キャップが小さいので無くさないよう注意します。

初歩的なことですが、取り付け方に関して新しく覚える必要がないのは良いですね。

見た目は1眼レフカメラをそのまま搭載している感じです。

Zenmuse P1の重量は約800g。Matrice 300 RTKの最大ペイロードは2.7kgなので余裕があり、30分はフライトできます.

高解像度45MPカメラは、Phantom 4 RTK搭載の20MP、1インチセンサーカメラと比較すると約7倍のセンサー面積を持つフルサイズセンサーとなり、より多くの情報を取込むことが可能です。結果、従来機より高い高度からでも高画質な撮影が可能になりました。送電線や建物を楽々回避しつつ写真枚数も削減でき、効率的に写真測量を行うことができます。

一般的に高画素数カメラ＝キレイに写る！も間違いではありませんが、高画素であるがゆえに画質がざらざらしたノイズが発生しやすいのがデメリットとも言えます。
実際にZenmuse P1 はどうなのか比較してみました。

 

汎用的UAV搭載カメラとの比較

Phantom 4 Pro

Zenmuse P1

ISO感度を上げるとさすがにノイズが目立ちますが、ISO6400まではかなり抑えられているのが比較画像からも見て取れます。ノイズを抑えながらも細部までシャープに写真撮影が可能です。

次は機能面をご紹介します。

 

スマートオブリーク撮影機能

このZenmuse P1には、「スマートオブリーク撮影」という機能があります。
Oblique(オブリーク）＝「斜め」の名の通り、カメラを傾けて撮影してくれます。この機能による飛行ルート作成では3Dモデル化に最適なフライトプランの作成、設定したカメラ（ジンバル）角度に合わせて飛行ルートの自動オフセットが入りますので、業務に最適な飛行ルート作成も容易となっています。

スマートオブリーク機能を使用しての撮影中のMatrice 300 RTKはこのように・・・

機体はルート上を直進飛行しながら、カメラ角度を変えて撮影していくことがお分かりいただけると思います。

3Dモデル作成に必要な写真撮影を最小間隔0.7秒でスムーズに行える上に、RTKと組合わせることでさらに精度が良いデータ採取が可能となっており、まさに今後のUAV写真測量におけるスタンダードを担っていけると感じる性能です。

撮影したデータはDJIのマッピングソフト、「DJI Terra」で解析し精度の良い3Dモデリング作成が可能です。
また、DJI Terraについても今後別記事にてご紹介していきたいと思います！

 

まとめ

今回はMatrice 300 RTKとZenmuse P1の組合せについてご紹介しました。
DJI初のフルサイズセンサーカメラによる実力は、現場での効率化はもちろんのこと高高度撮影による障害物回避、安全性向上につながるものと考えます。
3D点群データも精密に作成可能となり、あらゆるシーンにおいてそのメリットを感じていただけると確信できました。

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