最新グリーンレーザースキャナ「RIEGL VQ-840-G」国内初号機テストフライト!

2020年11月13日
コラム

最新のグリーンレーザースキャナ「RIEGL VQ-840-G」搭載ドローンの、テストフライトを行いました。

RIEGL VQ-840-Gは従来のラインスキャンでなく、ALB(航空レーザー測深)と同様の円形スキャンが採用された初めてのUAV専用グリーンレーザースキャナで、業界からも大変注目を集めています。

グリーンレーザーとは?


※写真はイメージです

グリーンレーザーは、陸上と水中、両方を同時に測量できるレーザーです。

ドローンでの測量に広く使われている「近赤外線レーザー」は、水や黒色の対象物を測量できません。河川や湖などの周辺を、ドローンで空から測量する場合、地上と水中で2回の測量をしなければならず、時間と手間がかかってしまうという問題がありました。また、濡れた地面の測量もできないため、雨の後は地面が乾くのを待たなければなりません。

一方、グリーンレーザーは水を透過するため、陸上と水中を同時に測量できます。

陸上と水中を別々に測量する必要も、濡れた地面が乾くのを待つ必要もないグリーンレーザー。測量にかかる時間と手間を大きく減らす、画期的なレーザーといえるでしょう。

グリーンレーザーは、どうして水中を測量できるの?


※写真はイメージです

グリーンレーザーを使った水中の測量では、水面と水底、それぞれからレーザーが反射される時間を計ります。

そもそも測量に使われるグリーンレーザーは、「近赤外パルス」と「グリーンパルス」と呼ばれる、2種類の波長で構成されるレーザーです。

グリーンレーザーを河川や湖などに向かって放出すると、まずはレーザー内の近赤外パルスが水面で反射されます。

一方、レーザー内のグリーンパルスは水面を通り抜け、水底まで届きます。水底まで到達したグリーンパルスは、近赤外パルスと同じように水底で反射し、機体まで戻ってきます。

つまり、グリーンレーザーを放出することで、水面と水底、2つの反射時間がわかるのです。

同一地点に対する、2つの反射時間の差を計算することで、水深を算出。ものすごいスピードで同じことを繰り返し、レーザーが反射したいくつもの「点」を繋ぎ合わせることで、水中の地形を立体的に測量します。

ドローン本体とレーザーの仕様

ドローン、グリーンレーザースキャナ仕様

【テスト機体の仕様】
ドローン本体:FreeFly ALTA X (https://freeflysystems.com/alta-x)
グリーンレーザースキャナ:RIEGL VQ-840-G (http://www.riegl-japan.co.jp/product/uas-uav/riegl-vq-840-g.html)

ドローンは非常によいパフォーマンスを発揮しました。今後、ポストDJIとして期待が高まります。

詳しくはURLをご確認ください。

「RIEGL VQ-840-G」による検証について

今回はフライトの速報ですが、今後は測深性能、精度など検証データなども公開予定です。

グリーンレーザースキャナ「RIEGL VQ-840-G」搭載ドローンのテストフライトを終えて


※写真はイメージです

現在、ドローンにおけるグリーンレーザーの分野は測深性能や精度検証が細かく進んでいない状況と思います。

当社では、引き続きテストフライトを重ね、エビデンスに基づきソリューションしてゆきます。

普段からドローンを活用している方も、ドローンの導入は初めてという方も、金井度量衡にぜひご相談ください。

お客様それぞれに合った機体の提案から、運用中のサポートまで対応いたします。

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